紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2014年9月13日発売)
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●主人公の梨花は専業主婦で、夫は真面目なサラリーマンという家庭です。子供はいないが、うるさい姑もいない、ごく普通の平凡な生活を送っていました。
●しかし、銀行に契約社員として、働くようになってから歯車が狂い出しました。銀行や顧客のお金に手をつけ、年下の愛人に貢ぎ続け、雪だるまが転げるように破綻していく物語です。
●私の感想です。人間は他人の生活に憧れて、環境を変えたいと思うことがあります。しかし、他人には絶対に迷惑をかけてはいけない。理性を持って行動しなければなりません。
●西行法師が「平凡に生きることは難しい」と言っています。人生には挫折する場面もあるでしょうが、平凡に生きる人生こそ大切であると思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 女流作家
感想投稿日 : 2021年6月1日
読了日 : 2021年6月1日
本棚登録日 : 2021年6月1日

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