雨降り続ける数日間、二組の兄弟姉妹が直面する残酷な事件の顛末。慈悲なく後味もなんだかじっとりした感じでしたが、さすがの読みやすさで、詰まることなく読み終えられました。適所に起承転結のくっきりした波があるのは、ある意味あざといですが、ある意味読者思いのリーダビリティを生んでるように思います。
それでも終盤の正直気持ち悪い、言葉は悪いですけど「胸糞悪い」展開は、けっこうしんどかったですが。罰を下すべきではなかったのに下してしまった重さが、人物だけでなく読み手にも伝わってきて、あとに残りました。罪と罰。必ずセットであるべきこの重い咎の苦しさにきりきりとさせられました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年7月21日
- 読了日 : 2011年7月19日
- 本棚登録日 : 2011年7月21日
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