東方綺譚 (白水Uブックス 69)

  • 白水社 (1984年12月1日発売)
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感想 : 47
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同じ詩人の訳者ということでシュウォッブの『少年十字軍』と比べながら読んだのがいけなかったのかな。なんとなく水面をたゆたうような虚ろな気持ちで、深海まで潜りこめなかった感じがする。もちろん多田智満子さんの訳文は優美で素晴らしいのですけれど。西洋人が書く東洋に馴染みきれなかったのだとも思う。オリエントを謳い文句にした香水のような錯誤感。と考えつづめれば上等なイミテーションは正に東洋そのものかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フランス文学
感想投稿日 : 2014年1月13日
読了日 : 2013年10月26日
本棚登録日 : 2014年1月13日

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