付き合っている相手に対して、「きっと誰も、自分ほどには相手を嫌いになれないだろう」と思うことがすごくリアル。あぁ確かにそうだなぁと、少しの痛みと滑稽さを伴って胸に迫ってくるものがある。
好きなのに許せないというよりは、好きだからこそ許せないのほうがいろいろと言い得ている気がする。好きだと思うのと同じ分だけ、相手のことを憎いと思う。それでも、我慢して喧嘩して仲直りしてを繰り返して一緒にいる。なんなんだ。好きってなんだ、他人同士が一緒にいようとするってなんだ。
無駄なことだと思うのと同時に、その無駄こそが一番大事なのかもと思ったりもする。相手のことが憎くてしょうがない、もう疲れたってなったときはこれを読むようにしよう。嫌いなところではない何かを、思い出せると思う。
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- 感想投稿日 : 2010年5月29日
- 読了日 : 2010年5月29日
- 本棚登録日 : 2010年5月29日
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