依存症 (文春新書 108)

著者 :
  • 文藝春秋 (2000年6月20日発売)
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本棚登録 : 301
感想 : 27
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2023.02.07-2023.08.13

・責任は自由な選択を前提として成立する。しかし、我々の存在はそのような選択の結果だろうか。我々は「頼みもしないのに」生まれさせられたのである。受動的であり選択の余地などなかった。つまり、「責任はない」のである。 →イノセンス「この「自分に責任はない」と感じる自分が、ではどうすれば「自分に責任がある」と感じ責任を担う選択の主体になることができふのだろう」
・物が溢れる「豊かさ」こそがセルフコントロールを要求していることになる。

全く本を読む時間がない時期もあり、読了までに時間がかかった。
学生時代の私が「ゲームへの課金がやめられなくて買った」本だったが、今読むことで自分自身や、他者との付き合い方を改めて見直すきっかけになった。
「依存症」というのは個人だけが苦しむ物ではなく、また時代の特徴によって発生する場合も多くある。
環境という箱がある限り発生する資本や自分やそれ以外の誰かに対する欲求とどう共存していくかが、このループから少しだけ距離を取る手段かもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月27日
読了日 : 2023年9月27日
本棚登録日 : 2023年9月27日

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