いまだ東北は震災復興からは程遠いという現実がある。
日本人はそのことを完全に忘却している。
震災復興に携わっていた県職員が毒殺された。
大和新聞の宮沢賢一郎は独自に事件を追う。
一方、警視庁捜査二課の田名部は震災復興費に絡むブラックマネーを追っていた。
宮沢と田名部の追う先に、震災を食い物にする組織が明らかになっていく。
3月11日のあの日、日本の広範囲で大地震と複合災害に震え上がったはず。
しかし、忘れやすい日本人は東北の現実を見ていない。知らない。
作者の「震災復興の現実を見ろ」という声が伝わってくる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2018年9月1日
- 読了日 : 2018年9月1日
- 本棚登録日 : 2018年9月1日
みんなの感想をみる