一日江戸人 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2005年3月27日発売)
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 もし生きる時代を選べるならば、江戸時代後期の江戸で生活してみたかった。

 月に6,7日も働けば、何とか生活できる長屋暮らしには、朝から晩まで物売りがやってくる。
 夜には、ちょいと夜鳴きそば、普段は茶飯。
 町人のほどんどはフリーランス、思い立ったが吉日で家財道具を売り払って伊勢参りにでも。
 流行り病で平均寿命が短かったところで、死んだら次の世に行くだけよ、とカラっと笑い飛ばす。

 そんな粋な江戸の暮らしの欠片すら残っていない、クソつまらない現代よ。
 今でこそサラリーマンだけど、いまだに何かのモノづくりの職人になりたいと今でも思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2022年3月7日
読了日 : 2022年3月7日
本棚登録日 : 2022年3月7日

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