階段島シリーズも本巻にて完結。
これ読んでる同じ時期に、ちょうど涼宮ハルヒシリーズが文庫化してて、そっちも読み進めてるから、つい対比してしまう。
真辺は一人で突っ走ってるハルヒなんだ。
両人ともに自分の意志を貫き通してるけど、真辺は他人のあるべき姿を理想として突っ走って世界を変えようとする。
変数が他人なわけで、絶対に理想の世界にはたどり着かない。
七草は傍観者でありキョンなのだ。
ただし、キョンは傍観してなすがままに流されているけど、七草は傍観しながらも真辺の否定すべきところはキッパリと否定している。
シリーズは魔女だったり、家庭の事情のだったり、いろいろとテーマになっていたけど、
最後には真辺と七草の物語に収束する。
捨てたい感情を捨て、捨てられた感情が集まった島、階段島。
「嫌いだよ。でも、悪くないところもある。そんなもんだろ、自分自身なんて」
ラストが清々しい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年5月11日
- 読了日 : 2019年5月11日
- 本棚登録日 : 2019年5月11日
みんなの感想をみる