その題名がまさに私の思いと一致するもののように思われたのと、新書で買いやすい価格だったのとで見つけるなり買ってしまいましたが、読み始めるとすぐに、これが最高の料理人の最高の職人仕事による最高の料理を扱った本であることがわかり、「しまった、これは世の軽薄な似非グルメちゃんを甘やかす本だったか」と失望しました。しかし読み進むにつれて、著者の山本氏もまさに「アタマとココロ」を使って「もっとおいしく」食べようとしていることがわかってきました。内容を書いてしまうと本が売れなくなるので書きませんが、山本氏の場合の「アタマとココロ」は、世界最高レベルの料理人が最高の料理を作るために惜し気もなく傾注する技と努力を読み取り、理解し、賛嘆することであると私は読みました。私の場合の日常生活レベルとはかなり違いがありますが、よい意味での「引っかかり」を感じる本です。
詳細は http://hoch.jugem.jp/?eid=29
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
食べる・飲む
- 感想投稿日 : 2009年10月22日
- 読了日 : 2009年10月22日
- 本棚登録日 : 2009年10月22日
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