偶然の科学

  • 早川書房
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本棚登録 : 205
感想 : 11
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社会学は偶然の要素が多く、再現実験するのが難しいから、理論を証明するのが困難だよねという本。やはり複雑系を理解するのは大変だ。

世間一般では様々なことについてもっともらしい説明が蔓延しているが、実際は偶然の要素が多いのであまり意味は無いという。直感や常識というものは、複雑系に対しては使えないようだ。

とはいっても、以前なにかで読んだ、音楽のダウンロードサイトを新たに立ち上げて、ランキングがどのように人の選択に影響するのかという実験は、優れているのではと思った。まさかそれを行ったのがこの本の著者だったとは。Yahooに勤めているだけあって、他の実験もネットを使ったのが多い。インターネットは社会学における望遠鏡のようなものであるとも言っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年3月2日
読了日 : 2019年3月2日
本棚登録日 : 2019年3月2日

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