サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

  • 河出書房新社 (2016年9月9日発売)
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宗教無しに人は社会を維持できないのだろうか。資本主義とかそういう諸々のイデオロギーも含めて、何が一番幸福になれる宗教であるかと考えると、仏教が一番な気もしなくもない。だが仏教は本気でやるとフリーライドするしかなくなるため、全員が幸福になれないという欠点がある。やはり滅びこそが人類救済の一手か。

あと俺にとって興味深い点としては「個人の解放」だろう。ネットを見ていると、個人の意思が尊重されることが正義、という論が多い。特に結婚とか出産などの話題では特に。確かに俺も現代に生きる人間として個人としての人生を謳歌しているが、個人の意思を尊重することが絶対的に正しいというような意見を目にすると、何を基準にそう言っているのかと思ってしまう。これもある種の宗教と言っていいのだろう。

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感想投稿日 : 2017年6月10日
読了日 : 2017年6月10日
本棚登録日 : 2017年6月10日

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