山登りを主軸にして、女性たちの葛藤ともやもやがわちゃわちゃ出てきます。
あー、いるいるわかる!っていう女性同士の面倒な部分を、物語として面白い範囲で惜しみ無く出してきている。
確かにこれはガールではなく女ですね。山女。
百貨店勤務の3人が特に良かった。
あとバブリーを背負った女性。
ところどころで登場人物達が出会って、どんどんハッピーエンドに進んでいっているのも読み進めていて楽しかった。
山がどれだけ素晴らしいか!みたいな書き方をしていないのに、やっぱ山っていいな、行きたいなーってなる非日常感の表現も良くて、さすが湊かなえさんだと思う。
ダレた日常にちょっとした刺激として山登りを差し込みたくなるような、そして女友達に改めて会いたくなる小説です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月3日
- 読了日 : 2023年7月3日
- 本棚登録日 : 2023年7月3日
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