百の夜は跳ねて

著者 :
  • 新潮社 (2019年6月27日発売)
3.08
  • (12)
  • (54)
  • (108)
  • (42)
  • (9)
本棚登録 : 860
感想 : 94
4

ビルの窓拭き中に窓を挟んで知り合った金持ちの老婆との交流.犯罪まがいの窓からの盗撮とその写真を待つ老婆の何か寂しさを覆うような段ボール群.都会の中で危ういバランスで生きている人たちの出会いと別れをさらりと描いて,そして深い.死んでしまった先輩の語りかけが寂しさを際立たせていて.彼の行きたかった世界中の種子の貯蔵庫のある北の島はいい選択だ.私も興味があってちょっと行ってみたい.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年7月24日
読了日 : 2019年7月24日
本棚登録日 : 2019年7月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする