ふと手にして読んでみた、浅田次郎による長編時代小説。
一言で説明すると、中山道を舞台にした、幕末の参勤交代がテーマの物語なのですが、お江戸版ロードムービー的ストーリーで、笑いあり、涙あり、悪巧みあり、走れメロス的要素ありの面白かった一冊!(上下巻ありますが、、)
読みながら、これ映画化されるだろうなと思い、お殿様は、妻夫木聡か大野智あたりか、勘十郎はぐっさんだなと、配役しながら読み進めるのもこれまた楽し。
非業の死を遂げた亡き父に代わって、参勤交代を取り仕切った、御伴頭の小野寺一路が主役と思いきや、美濃から江戸までの一路、そして、それぞれの人生一路、とりわけ、うつけの殿様(本当は名君)の描写が秀逸。
面白い中にも、幕末を生きる武士の「道」を感じることができるので、お時間があればぜひ一読をおすすめしたい1冊。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説・歴史小説
- 感想投稿日 : 2014年5月27日
- 読了日 : 2014年5月27日
- 本棚登録日 : 2014年5月27日
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