そのまま映画になりそうな、登場人物や狭い路地裏、移りゆく季節のあり様が目に浮かぶ語り口で、読んでいてすぅーっとするような小説でした。
主人公「お玉」は男女の甘いも酸いもかみわけたであろう元花魁なのに、手習い所の先生とのやりとりは、読んでるこちらも切なくなるような不器用な感じで、そのせつなさ具合がよかった。
最後の章は、けっこう泣けてきて、電車で読んだことを後悔してしまいました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説・歴史小説
- 感想投稿日 : 2007年8月22日
- 読了日 : 2011年10月19日
- 本棚登録日 : 2007年8月22日
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