玄冶店の女

著者 :
  • 幻冬舎 (2003年5月1日発売)
3.33
  • (2)
  • (9)
  • (20)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 89
感想 : 10
4

そのまま映画になりそうな、登場人物や狭い路地裏、移りゆく季節のあり様が目に浮かぶ語り口で、読んでいてすぅーっとするような小説でした。

主人公「お玉」は男女の甘いも酸いもかみわけたであろう元花魁なのに、手習い所の先生とのやりとりは、読んでるこちらも切なくなるような不器用な感じで、そのせつなさ具合がよかった。

最後の章は、けっこう泣けてきて、電車で読んだことを後悔してしまいました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説・歴史小説
感想投稿日 : 2007年8月22日
読了日 : 2011年10月19日
本棚登録日 : 2007年8月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする