それを愛とは呼ばず

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  • 幻冬舎 (2015年3月11日発売)
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【要旨】「いざわコーポレーション」の社長であり、10歳年上の妻である章子が、64歳の誕生日の夜、交通事故にあった。意識不明のまま眠り続ける妻の他、社内に人脈を持たぬ亮介は、会社から、そして新潟から追われる。新たな職を得た記念に訪れた銀座のグランドキャバレーで、席についた紗希もまた、その日、19歳で上京してから10年目、タレント事務所からクビを宣告されたのだった。寄る辺ない心を抱えながら出会った二人は、微かに互いを意識しながら別れる。ひと夏に6戸の販売目標を与えられた北海道のリゾートマンションで亮介が目にしたのは、廃墟同然の新古物件だった。絶望感にかられる亮介を追って、東京から紗希がやってくるーー。

もっと心理描写がドロドロした重くまだるっこしい物かと思っていたら、意外にも淡々と話が進んで読みやすかった。
それ故にラストは唐突に感じた。
でもそこに至るまでの心理描写が濃厚ならラストの説得力は増すけれど話が停滞しすぎて途中で飽きていたかも。
このあたりのバランスは難しいところ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 桜木紫乃著
感想投稿日 : 2016年6月19日
読了日 : 2016年6月19日
本棚登録日 : 2016年6月19日

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