タクシーの怪異譚や怪人の目撃事例など都市伝説的な怪異が細切れで起こっている中で、段々と漠然としたつながりがでてきて・・・・という話運びがとても好み。明らかな荒唐無稽なベタな怪談をも真相が明らかになって・・・別に本筋とは無関係なものも入りこんでるあたりがなんとなくリアル。
そういう「魅せ方」みたいなものは本当に面白かったんですが、その割に真相があっさりしすぎていた感じはしたかな。前半~中盤の盛り上がりに比べて真相が明らかになるにつれ(自分の中では)ちょっと盛り下がっていくというか。やっぱ怪異は怪異っぽさが失われて現実になっちゃうと途端に色あせたり生臭くなってしまうなあ、と。
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- 感想投稿日 : 2020年3月24日
- 読了日 : 2020年3月24日
- 本棚登録日 : 2020年3月24日
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