月に繭地には果実 下 (幻冬舎文庫 ふ 7-3)

著者 :
  • 幻冬舎 (2001年8月1日発売)
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本棚登録 : 511
感想 : 35
4

ガンダムなんだよね……。

完全なSF世界の物語だけれど、戦争の悲惨や人間のエゴをこれでもかという程に描かれていて、圧巻。筆者の強いメッセージをひしひしと感じた。

上巻、中巻と比してガラリと陰惨な物語に様変わりしてしまったが、そこは福井さんの筆力により、最後までのめり込んで読み終えられた。

名作だと思う。

……それにしても、これが「ガンダム」だとは…。

★4つ、9ポイント半。
(あまりに壮絶な展開に、若干引き気味になってしまったための-0・5ポイント)
2015.02.17.了。

※テレビアニメ版は、これよりは明るい内容だと聞きかじった。そちらにも興味が沸いてきている(笑)。

※“自分ら世代でアニメ好きなわけではない層“にも許容範囲な「Zガンダム」「ZZガンダム」も、福井晴敏によるノベライズなら読んでみたいな……と。




【追記】
この作品で「ああ、福井さんが書くならば“ガンダム”でもちゃんと読めるな」との手ごたえをつかみ、全10冊の「ガンダムU.C」を約1年がかりで読了した。読み終えた頃には、すでに「ガンダムの世界」が好きになっていたという(笑)。
(とはいえ、ガンダムファンが言うところの「宇宙世紀もの」に限るが)

過去の作品も、劇場版の「ガンダム」3本を観、「Zガンダム」のテレビシリーズをゆっくりと観進めている。「ガンダムU.C」を観ることを最終目標にして。

・・・と、そんな今、この「月に繭地には果実」を思い出したなら、「ターンAガンダム」も観たくなってしまったという(苦笑)。

2016.08.08.書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(医療・政治・SF)
感想投稿日 : 2015年2月17日
読了日 : 2015年2月17日
本棚登録日 : 2015年2月17日

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