長い時間たってしまったけどようやく読み終えた。漢方について、東洋医学についての考えはさることながら、とにかく丁先生の広い知識とお話のうまさで読み終えたあと少し賢くなった気がする。
特に免疫貯蔵の考え方が興味深く、私は若いときに結構免疫を燃焼してしまったのではとヒヤリとする。「免疫力は限りある資源」と意識し、子どものときから免疫力を無駄にしない健康観を育てることがとても大事と言われている。
正直、医療って善意あっての仕事だと思っているが同時にビジネス臭もプンプンしてて、自分の身体に異変が起こった時に、その仕掛け罠にはまらぬように正しくあるべく処方を求め探す行為ってほんと難しくなっていると思う。
いつも思い出すのは高校生の時あまりに体調不良が続き病院を転々として行き着く先で血液検査してもらったんだけど、その時に異常なしと言われ、親が、いやでもこういう可能性はありませんか?と言うと、「は?だから異常なしってなってるんですよ」って女医にキレられた経験を思い出す。虚しさと悲しさが、常にある体調不良に加わり子どもながらにあの医者は最低だな思いながら涙流した。
最後のあとがきで、東洋医学は「人間と人間とのふれあい」という西洋医学が忘れてしまったことを尊ぶという基本を大事にしているというのを読んで、本来の医者ってこういう人のことを言うんじゃないかなと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本屋で見つけた(本)
- 感想投稿日 : 2020年12月28日
- 読了日 : 2020年12月28日
- 本棚登録日 : 2018年12月17日
みんなの感想をみる