MAZE (双葉文庫 お 27-1)

著者 :
  • 双葉社 (2003年11月1日発売)
3.37
  • (132)
  • (345)
  • (726)
  • (98)
  • (14)
本棚登録 : 2999
感想 : 321

いつごろからそれが存在するのかは誰にもわからない。
アジアの西の果て、周囲を山々に囲まれた白い荒野の向こう、灰色の小高い丘の上に立つ矩形の遺跡。
「存在しない場所」、「在り得ぬ場所」と呼ばれるそこでは、これまで何人もの人間が姿を消していた。

そして現代。その矩形の遺跡──通称『豆腐』で起こる人間消失の謎を解き明かすために、神原恵弥、時枝満、スコット、セリムの4人がこの地へとやって来る。
最初はただの謎解きだった。しかし、『豆腐』の内部に潜入させた遠隔操作用のカメラが、そこにいるはずのない何者かの足を映した時から事態は一変する。

荒野へと通じるただひとつの谷が破壊され、彼らは孤立。そして『豆腐』の内部は一夜にして形を変え、セリムが消えた──。そこに誰がいるのか。消えた人間はどこに行ったのか。
迷い込んだら戻れない、白い迷宮の向こうに真実を見つけることはできるのか──?

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ―恩田陸
感想投稿日 : 2013年7月20日
本棚登録日 : 2013年7月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする