伊吹有喜さん「彼方の友へ」読了。昭和の少女向け雑誌『乙女の友』を愛する佐倉の物語。卒寿を迎え施設で生活する佐倉が当時を回想しながら物語は語られる。17歳の歌好きな佐倉が雑誌『乙女の友』と、それを作る人々の交流を通し成長する姿がイキイキと描かれる。「友へ、最上のものを」。その言葉を胸に『乙女の友』を待つ“彼方の友へ”想いを届ける。。とても良かったです。昔の雑誌作りの風景が作家との関わりを交えながら書かれていて面白かった。後半は戦争に向かい厳しくなる雑誌作りの実態を改めて実感しました。佐倉を取り巻く人々の交流が楽しく、当時の女性の立場や想いを知ることが出来たのも良かった。最後の展開も良かった。オススメ♪
読書状況:読み終わった
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情熱
- 感想投稿日 : 2019年2月9日
- 読了日 : 2019年2月9日
- 本棚登録日 : 2019年2月9日
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