みをつくし料理帖シリーズに興味があり、手始めとして話題の書を。
寒天、一見地味な食材だけど前に出過ぎず主役を際立たす。物作りの情熱や誇りはもとより、商売人としての人情と心意気に胸打たれ何度も目頭が熱くなる場面がありました。
町民文化が進んだ江戸時代は大火や天災が多いと聞き、それから現在に至るまで幾度となく絶望を掻い潜りこの国は復興再建をして来ました。そして今も。
正しき為に遣われたお金は人を助け、街を興し、社会を潤し、巡り巡って自分の元へ帰ってくる。
和助翁と番頭さんの寛大さがまた泣けてくる…。もっと早く読めば良かった。
いまや羊羹レシピと検索すれば当然の様に材料に寒天が出てくる…便利になったもんだね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2014年5月14日
- 読了日 : 2014年5月14日
- 本棚登録日 : 2014年4月1日
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