シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黄の花冠 (角川ビーンズ文庫 73-7)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年12月28日発売)
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感想 : 46
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シュガーアップル・フェアリーテイル「銀砂糖師編」、「ペイジ工房編」に続く「銀砂糖妖精編」の始まり。
ノアがペイジ工房で働くことになったようで安心する。
今回は王城へ召集されて銀砂糖妖精ルルから知識と技術を教えてもらうお話。
アンのママのことが少し出てきたな。もっと知りたい。

ダウニング伯爵に一歩も引かずに声をあげるアン。やっぱりこの子はすごい。
いや、違うな。この子は銀砂糖師だ。砂糖菓子職人だ。
その誇りが行動原理ならば、当然の声なのだ。
「知らないものが、怖いなんて思わないでください。きちんと見れば、怖くないんです」
ここでも王妃様が理解してくれた。よかった。
そしてシャルの仕事。一気に物語が動いた感。

「最初の銀砂糖」というワードがまた出てきた。そうか。銀砂糖妖精の言葉だったのか。
「アンに出会ったから、君はここまで来た。」
そして、ルルだって、羽と生きる気を取り戻すことになったのだ。
すごいぞ、アン。
アンとルルの最後の場面は感動的だった。
「君は最初の銀砂糖だアン。だから君にだけ教えよう。」
この世でルルしか知らない秘密をアンに伝える。
これはアンを真の弟子として認めたという解釈でいいのかな。
いつか最初の砂糖林檎の木を探しに行くのだろう。
そしてその木を守っている銀砂糖妖精と会うのだろう。
そのことを考えるだけで、ワクワクするなあ。楽しみだ。

恋愛サイドも急展開?
シャルがアンに恋していることについに気付いた。ていうかルルに教えてもらった。
そしてキースが恋に目覚めやがったw大胆な告白。。。
さらにややこしいことになりそうだな。ミスリルの恩返しはどうなるのかな。
これはこれで楽しみだ。

あとがき。思わず吹いた。
むらむらキース。ちょっと読んでみたい気も?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 三川みり
感想投稿日 : 2023年10月8日
読了日 : 2023年10月4日
本棚登録日 : 2023年10月8日

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