蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫 緑 70-7)

著者 :
  • 岩波書店 (1990年8月18日発売)
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感想 : 62
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教科書の「羅生門」と、芥川賞の知名度のために、芥川竜之介を遠ざけていたことを口惜しく思った。
皮肉が効いていて、可笑しくて、可愛い。
クスクスときにはドキドキ、ゾワッとする。
解説には、子供向けの作品を選んだと描かれていたけれど、そんなこと関係ないと思う。
個人的には、犬と笛、妖婆、老いたるスサノオノミコト、トロッコ、猿蟹合戦、桃太郎 が好き。お伽噺の毒の効かせ方がゾッとする笑いを誘う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年6月15日
読了日 : 2018年6月15日
本棚登録日 : 2017年12月19日

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