小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.59
  • (166)
  • (223)
  • (405)
  • (37)
  • (11)
本棚登録 : 3337
感想 : 257
4

図書館から拝借。「城の崎にて」のみ読了。
事故に遭い九死に一生を得た経験から、療養先の城の崎で考えた死生観を描いた作品。
虫や小動物の死や生が無駄の無い筆致で描かれ、写実の緻密さに凄味を感じた。また、自身が生きている事への感慨深さが文章に滲み出ている。

自分はそれ(生きている事)に対し、感謝しなければ済まぬような気もした。然し実際喜びの感じは湧き上がっては来なかった。

志賀の死生観と私の死生観、通ずるものがある様に思う。

その他収録の短編は何れ拝読させて頂く。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館本
感想投稿日 : 2023年9月15日
読了日 : 2023年9月15日
本棚登録日 : 2023年9月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする