図書館から拝借。「城の崎にて」のみ読了。
事故に遭い九死に一生を得た経験から、療養先の城の崎で考えた死生観を描いた作品。
虫や小動物の死や生が無駄の無い筆致で描かれ、写実の緻密さに凄味を感じた。また、自身が生きている事への感慨深さが文章に滲み出ている。
自分はそれ(生きている事)に対し、感謝しなければ済まぬような気もした。然し実際喜びの感じは湧き上がっては来なかった。
志賀の死生観と私の死生観、通ずるものがある様に思う。
その他収録の短編は何れ拝読させて頂く。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館本
- 感想投稿日 : 2023年9月15日
- 読了日 : 2023年9月15日
- 本棚登録日 : 2023年9月15日
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