波形の声 (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店 (2014年2月14日発売)
3.20
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本棚登録 : 430
感想 : 87
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*小学校四年生の中尾文吾が自宅で襲われた。補助教員の谷村梢は文吾から、スーパーで教師の万引きを目撃したと聞いていた。だが襲われる直前、梢の名前を呼ぶ声を近所の人が聞いていたという。疑惑の目を向けられた梢は……。人間の悪意をとことん見据えたまなざし、心温まるどんでん返し、そして切なさはビターに!奥の深い長岡ミステリー最新作7篇! *

どのお話も、ぴりりとスパイスが効いています。よくもまあこんな謎解き思い付くな…といつもながら感服です。
特に良かったのは、ハガニアの霧。スピード感があってぐいぐい引き込まれますが、ちょっと意外な展開になり、ラストの、やるせなくあたたかい寂寥感がなんとも言えない作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Bossanovaはいかが?
感想投稿日 : 2019年6月12日
読了日 : 2019年6月12日
本棚登録日 : 2019年6月12日

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