さよならの余熱 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2010年12月16日発売)
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本棚登録 : 1194
感想 : 109
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後書きが西加奈子だったんだけども、おふたりはお友達だそうで、わたしはこちらの著者はお初だったので、えーそうなんだー!!!なんて少し喜んでしまいました。

そんなこちらの恋愛小説。

ホント、後書きでもあるよーに、とにかく普通なんだよね。短編に短く幾つもの恋愛を描いているんだけども、なぜかそれなんかわたしも経験したなぁ。と、おもうような甘辛い思いが一気に蘇るような一作一作で、どれも経験したような、体験したような、友達から聞いたような、いやいや、やっぱりわたしのできごとだ!って思うような、そんな恋愛小説で。

この歳になって今更振り返ることもできないようなささやかな気持ちが蘇る、そんな不思議な体験ができる恋愛小説でした!!!!!

40歳であの頃、17とか18歳の気持ちやら、二十歳以降のあのあたりやら。笑笑

そんな振り返りと共に読めて、わたしの話じゃないけど日記を読んでるような、こんなふうに物語描けたら、誰の人生も本になるよなぁ。

と、作者の巧みさに圧倒です。

きっと、誰でも自分のことだと思える本だと思う、笑笑

本の中にある、

まさかという坂はある。

という一文。

まさにそうだわ。こんな恋愛してきて、まさかの今の旦那と結婚して子ども産んでるなんて、まさに、あの頃のわたしからみて、まさかという坂だったな。と、実感してます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月20日
読了日 : 2022年4月20日
本棚登録日 : 2022年4月20日

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