正法眼蔵随聞記 (ちくま文庫 ミ 1-1)

制作 : 懐奘 
  • 筑摩書房 (1992年10月1日発売)
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本棚登録 : 253
感想 : 13

ログピで書いた内容の再掲。

すごくなんと言うか、道徳の本みたい。
そして、なんかこう、いろんな例外を悉く網羅しようとする試み?

仏教ってやっぱり奥が深いなあと感じると同時に、ある種の陳腐さというか、物凄い単純さをどこまでも突き詰めて行く感じなのかな、とも思う。

きっと、「これが教義である」と手に取れる形で提示することも簡単に出来るんだろうけど、そこに書かれている物事の本当の意義は、言葉面から受ける解釈が万人にとって一意なものではないから、あえてそうしないのかな、なんて。

だから、とにかく「只管打坐」なのだろうね。自己を滅し、世界を滅す。すべてを滅した後に残るのが、きっと「大悟」なわけだ。自己や世界が残っているうちは、その陰に隠れて見えない。

そしてこの「大悟」が、デカルトの言うところの「我思う、ゆえに我あり」なんだろう、と思ったり。違うかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月13日
読了日 : 2010年11月22日
本棚登録日 : 2018年11月13日

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