健康的で尊敬する海人の母。青く広い海と、海亀。遊郭という非常識な世界にきた15歳の少女の悩み、明治の教育と遊郭の矛盾、人間の生や尊厳と遊郭の矛盾。何もわからない少女だからこそ。
架空の作文だとはわかっていても胸を打つ。素朴で本質をついてくる感じが逆に技巧的でわざとらしく感じるけど。
ストライキも労働者とか権利ではなく、自分の欲求と意地の張り合いという視点。外野には自分達の世界はわからない。東雲さんがどっちに転ぶか気になってたけど、最後まで格好よくて良かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年1月31日
- 読了日 : 2022年1月30日
- 本棚登録日 : 2022年1月30日
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