ハワイで先祖代々の土地を管理して暮らす弁護士のマット。
ある日、妻がレースボートから転覆し、意識不明の重体となる。
朗らかだけじゃない、物憂げなハワイアンの調にのって進む物語、
何となく奇妙で、だからこそ、文字通りシュール(めっちゃ現実的)な仕上がり。
ある人を幸せにしようと息巻いてもうまくいかないこともあるし、
何ら意図しないところで誰かを不幸にしてしまったすることもある。
予測不能なカオスがそこかしこに渦巻く人生の収斂先は家族だったりする。
長女役のシェイリーン・ウッドリーが光る。
母親の浮気現場を目撃してからひとり、そのことを抱えて自棄になる様を、
10代独特の脆くて青臭くて、けれども少し大人な美しさで表現している。
クライマックスはジョージ・クルーニー演じるマットが
生命維持装置を外した妻へ別れを告げるシーン。
稀代のプレイボーイが演じる間男されたカッコ悪い夫役が妙にカッコいい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ドラマ
- 感想投稿日 : 2013年5月5日
- 読了日 : 2013年5月5日
- 本棚登録日 : 2013年5月3日
みんなの感想をみる