白馬山荘殺人事件 (光文社文庫 ひ 6-1)

著者 :
  • 光文社 (1990年4月1日発売)
3.15
  • (80)
  • (258)
  • (734)
  • (168)
  • (29)
本棚登録 : 3972
感想 : 300
3

雪山山荘での密室殺人が自殺かの謎、マリア様は〜の謎のメッセージ。個性が光る登場人物達。
真相を追う中でまたしても起こる事故、そして各部屋に記された【マザーグースの唄】
3年連続で同じ時期に人が死ぬ山荘。
ーーーーーーーーーーーーーーメモ。

個人的にマザーグースの暗号に関して
英文→和訳 のお陰もあり英語力並以下の私でも困ることは無かった。確かにトリックとして重要部分ではあるのだが、内容がわかっても理解は出来ていない状態だ。それでも問題はなかった。

拙い脳で考察を楽しみながら読み進め、努力虚しく迎える真相解明に致死量のアドレナリンが出る。
ネタバレだけども、伏線無しでの共犯者はアンフェアだ...見逃したのか...。共犯者のお陰で密室トリックはあっさり破られてしまった。悶々してた私の時間は一体。

そしてやはり何かあった髭面と太っちょの二人。ここ、結構鳥肌物だと思うのですが....。サラッとオマケ程度に付けられていて勿体無い!でもなんか粋!

ホテルボーイの兄ちゃんの結末を悟った状態で涙腺待機に入る。そして彼のフルネームに堤防が崩れた。最初こそどれもキャラが弱いなぁ なんて思っていたが、本を閉じてからの満足感が凄い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本作家
感想投稿日 : 2021年1月5日
読了日 : 2021年1月5日
本棚登録日 : 2021年1月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする