マンガ・コラムニストとして活躍中の著者は、なんと夏目漱石の直系の孫。とはいえ、著者自身は生前の漱石とは直接あったことがないそうです。そんな著者が、漱石が派遣留学生として2年余りを暮らし、作家の道に進むきっかけとなったロンドンを訪れます。そこは夏目家にとってはいいイメージのない、「鬼門」のような場所として、敬遠されていました。ですが、漱石が過ごした下宿部屋に足を踏み入れると、著者は予想もしなかった感情におそわれます…。本書は英国と日本、近代と現代、文学とマンガといった観点から、夏目家三代の歴史とともに振り返る近現代史となっています。他にも『孫が読む漱石』(一般:910.268ナツ)など、漱石の孫の著者ならではの漱石像を見ることができます。
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漱石と近代文学(展示H28.9)
- 感想投稿日 : 2016年9月1日
- 本棚登録日 : 2016年9月1日
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