文禄・慶長の役を起こした理由に迫る歴史小説。
ラストで秀吉が語る理由は後付けだとは思うものの、そのような考え方もありと思いました。
泳ぎ続けなければ死んでしまう魚のように、成長し続けるしかない企業のように、現状維持では我慢できないということには一理あると思います。
物語としては、巷間されている理由を各歴史上の人物たちに語らせ秀吉が否定する群像劇のパートと架空の登場人物である唐津の陶工カラクとキリシタン女性の草千代のパートの使い方が自分としてはイマイチな感じがしました。
著者らしく名護屋の街づくりについては分かり易く、歴史上の興亡も面白かったです。
せっかくおいしいテーマと面白い理由考察ができているので、あっさりしすぎているのがもったいないです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年10月23日
- 読了日 : 2021年10月21日
- 本棚登録日 : 2021年10月9日
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