神の子(上) (光文社文庫 や 34-1)

著者 :
  • 光文社 (2016年12月8日発売)
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本棚登録 : 1892
感想 : 116
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超大作でした!東野圭吾さんの白夜行に近いノワール感を漂わせながら、薬丸岳さんの強みである少年犯罪の社会問題に加えたクライムサスペンス。
全体を通して、少年院を出てからの日常を淡々と過ごすIQ161神の子町田と、組織の立場として町田を呼び戻すように仕向ける雨宮を軸に、その周囲の人々の視点からも物語を進めていく。
前半の少年院〜学生起業はアップダウンが激しいだけに読み応えあった感じだったけど、最後のオチがちょっと収まりよくし過ぎた感じがあったかな。救えない感じの方が個人的には好みではあった。
とはいえ、ジェットコースターに乗っているかのような上昇下降はかなり楽しめた!薬丸岳さんの他の作品もどんどん読んでみたいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月1日
読了日 : 2021年6月1日
本棚登録日 : 2021年1月27日

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