私立探偵<スペンサー・シリーズ>初読み。シリーズ三作目にあたる作品だが、今作が初邦訳。ハードボイルド御三家の作品は数冊読んだが、所謂<ネオ・ハードボイルド>世代の作家は馴染みがなかったので、二人のガールフレンド(二股?)に仕事内容を明け透けに語るスペンサーのキャラクターはある意味で新鮮だった。探偵の職務範囲を逸脱する終盤の行動には流石に面食らうが、解説の通り、このシリーズが<ヒーロー小説>にカテゴライズされるのなら、過剰に偏執的な自尊心こそが彼の行動原理だと納得せざるを得ない。続きを追うべきか目下思案中。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月27日
- 読了日 : 2022年9月24日
- 本棚登録日 : 2022年9月25日
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