エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

  • かんき出版 (2014年11月17日発売)
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自分の「大好物」系の書籍!

この情報過多で誘惑が多い時代に、何でもかんでもやろうとせずに本当に大切な事に集中しようぜ、といった主張。

ここでは表現できませんが、ページ序盤の矢印の2つの図がその本質をよく伝えています。悩んだ時は立ち止まって、あの図・pictureを思い出してみよう。

以下、印象に残ったフレーズたち。

・規律なき拡大は失敗の道
→何でもかんでも手を出せばいい訳じゃない

・トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できる?」と考える。そしてどちらも出来ない。トレードオフを当たり前の現実として受け入れよう。何に全力を注ごうか考えよう。
→一見すると「どうすれば両方できる?」はとてもポジティブな問いだけど、上手くいかないケースが多い。

・忙しく動き回ることを有能さの証だと思っている人は考えたり眠ったりする時間をなるべく減らそうとする。しかし本当は立ち止まる時間こそが生産性を高める特効薬だ。
→会社のオフィスでよく見かける光景(笑)

・私たちの最大の資産は自分自身だ。自分への投資を怠り、心と体を蔑ろにすると価値を生み出すための元手がなくなってしまう。自分という資産を守らなければ、世の中のために働くこともできないのだ。ところが現実には優秀な人たちがどんどん自分を壊している。その最大の原因は睡眠不足である。休むことを知らず、常にエネルギッシュに活動している人は、やがて負荷に耐えかねて壊れてしまう。だから体をでらために酷使するのではなく、戦略的に使うことを考えなくてはならない。自分の力をどのようには配分し、どのように栄養を補給するのか。ただひたすらに突っ走っていたら、すぐに燃料切れして一歩も進めなくなる。
→睡眠時間確保の大切さ!周囲の環境と折り合いをつけて、なんとか7時間は確保したいとこ

・数年前までなら空港のロビーや病院の待合室で何もせずただぼんやりと退屈していることもあった。それが今では誰もが携帯やパソコンの画面を見つめている。退屈を駆逐した結果、考えるための時間さえ奪われている。退屈ってどんな感じだったかな?と。
→これを読んで「暇だなあ~」と思った時、「おっ自分、今良い時間を過ごしているな」と笑みになったり。

・次々とやってくるタフな選択から私たちを守ってくれるのは「自分にとって本当に重要なのはこれだ」という確信。
→タフな選択から逃げずに意思を以て選び取っていくイメージを大切にしたい。

・みんなにいい顔をしようとしない。時には相手の機嫌を損ねても(その気まずさをやり過ごし)きちんと上手にノーと言う。長期的に見れば目の前の好印象よりも敬意の方が大切。
→人の頼みに「No!」と言える人の方が、かえって信頼される事もある、との話。そうかもしれない。

・今目の前のことを大切にせよ。WIN:What's Important Now?
→当たり前だけど、みんな、簡単にはできない。例えば大事な会議中、スマホをいじりながら、何か別のことやっていないかい?(笑)

・私たちが生きる世の中はどんどん余裕が無くなっている。車間距離を5cmしか取らず時速100kmで疾走しているようなもの。前の車が少しでも速度を緩めたらたちまち大事故になる。一瞬のミスも許されない。バッファを取ることが重要。
→このイメージも自分には分かりやすかった。忙しい時ほど「あっ、車間距離は取れているかな?」と一旦冷静になれると良いなあ 

・実用最小限の進歩。完璧を目指すよりまずは終わらせよ。小さく始めることがコツ。
→小さくても目に見える進歩があることで、人間のモチベーションは高まる。上手い具合の好循環に持っていきたいところ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月1日
読了日 : 2024年3月1日
本棚登録日 : 2024年2月27日

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