新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2009年7月15日発売)
3.72
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本棚登録 : 5767
感想 : 380
3

この年になって、初めての村上龍作品。
限りなく透明に近いブルーの存在しか知らなかったのだ。

この本は…一体何なんだろうな…。頭をぶん殴られた様な気分。
出たしから吃驚するし、不快な描写も多く、文章自体も読みにくく感じた。そして何よりも作品自体に込められた熱量に圧倒されて、初めはなかなか読み進めることが出来なかった。

私はどの本を読んでも、割とちゃんと「自分はこういう感想を持った」とか思うのだが…これは…感想と言える感想を持てない。キクやハシ、アネモネたちの気持ちがグルグルとしてしまい、上手く言葉に出来ないのだ。

ただ、何かよく分からないうちにすごいものを読んで、何かよく分からないうちに終わってしまった。そんな感じだ…。
上手く言葉に出来ないのが、とても悔しいと思う。
未読の人は、ちょっと読んでみて欲しい。
長いのだが、読んでみて欲しい。


しばらく経ってから再読すれば、私の中でまた違った評価になるだろうなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年11月1日
読了日 : 2020年11月1日
本棚登録日 : 2020年9月6日

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