この年になって、初めての村上龍作品。
限りなく透明に近いブルーの存在しか知らなかったのだ。
この本は…一体何なんだろうな…。頭をぶん殴られた様な気分。
出たしから吃驚するし、不快な描写も多く、文章自体も読みにくく感じた。そして何よりも作品自体に込められた熱量に圧倒されて、初めはなかなか読み進めることが出来なかった。
私はどの本を読んでも、割とちゃんと「自分はこういう感想を持った」とか思うのだが…これは…感想と言える感想を持てない。キクやハシ、アネモネたちの気持ちがグルグルとしてしまい、上手く言葉に出来ないのだ。
ただ、何かよく分からないうちにすごいものを読んで、何かよく分からないうちに終わってしまった。そんな感じだ…。
上手く言葉に出来ないのが、とても悔しいと思う。
未読の人は、ちょっと読んでみて欲しい。
長いのだが、読んでみて欲しい。
しばらく経ってから再読すれば、私の中でまた違った評価になるだろうなと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年11月1日
- 読了日 : 2020年11月1日
- 本棚登録日 : 2020年9月6日
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