シリーズ8作目。そろそろ鷹野の過去話に深く触れてほしいところですが、その願いはかなわず……
今回は、あとがきでは少年の存在が新しい点と書かれていましたが、あとがきを読むまでその点にはまったく意識が向いていませんでした(涙)。
個人的には、いつも冷静な鷹野が感情的になる場面が増えたところが一番意外に感じました。過去のトラウマが原因なのか、それとも塔子に対する想いに変化が生じたのか。まぁ、すでにどちらかなのか(あるいは両方なのか)は前作までで分かってるので(笑)、いい加減引っ張らずに進展させてほしいですね。
あとは、どこか頼りなかった尾留川がしっかりしたキャラになってきて成長が伺えたところと、手代木がちょっといいヤツに見えた(ツンデレっぽくて、少し面白かった)あたりに新鮮味を感じました。
事件に関しては……そういえばこのシリーズ、もともと奇怪な殺人現場が売りのひとつだったように思いますが、いまや(このシリーズに関しては)当たり前になってるような…… 本作、そこにさほど驚かなかった自分に気づいて、ふとそんなことを思ってしまいました。
長く続いているシリーズですが、そろそろ大団円に向けて展開してほしい気がします。もしかして「無敗のイレブン」にかけて、全11巻の予定なんでしょうか? そうなると、ちょっと先が長く感じちゃいますねぇ……
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年3月26日
- 読了日 : 2019年2月10日
- 本棚登録日 : 2019年2月10日
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