5篇中、最初の4篇は意外な真相に驚きつつも、明らかにならなかったり納得できない要素が残り、なんだかモヤモヤして微妙な読後感。
けれど5篇目「究極の選択」で全てが繋がり、モヤモヤした要素の全てが明らかになる流れに驚嘆しました。
話の結末に関しては、異種移植の治験をコソコソやらずに(どんなに困難だろうと)正攻法でやればいいのにと思ったので、不満がないわけではありません。ラストシーンの都准教授の話も患者のためではなく、自分が研究を続けたいだけの自己中心的な詭弁にしか聞こえず、彼女が裁かれずに終わってしまうことに消化不良感があったりします。
ただ、先ほど書いたように話の流れは本当に見事で、面白いと思ったのは確か。なので、私の心の中では満場一致(?)で★5となりました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月28日
- 読了日 : 2020年10月28日
- 本棚登録日 : 2020年10月28日
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