台所という着眼点が良い。著者がドイツの古書店で集めた資料も面白い。数年ぶりに読んで、学生時代にこういう研究をしてみたいと感じたことを思い出した。
ただ今読むと「間違いない」「に違いない」「と考えざるを得ない」という表現が気になった。証拠集めが大変な仕事だと思うが、主張しきれない部分は控えめでよかったのでは。資料が面白いだけにもったいないと思う。
生活が見える歴史をまとめるには記録が残っていることが大切だ。何を記録しておくべきかという視点を報道メディアは持っておかなくてはいけない。いまの時代はクラウドのアルバムに大量の記録が残っている。数十年後、歴史の研究はどうなっているだろう。
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- 感想投稿日 : 2020年5月4日
- 読了日 : 2020年5月4日
- 本棚登録日 : 2020年4月29日
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