小川未明童話集 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1951年11月13日発売)
3.71
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本棚登録 : 2972
感想 : 344

短編童話集
月や雪、野山など美しい自然とともに人間の美醜、善悪を描いていて、悲哀に満ちた結末のものもあれば、ほっこりする内容の物語もある。

『野ばら』戦争で分断された二人を想うときに白いばらの花がいい香りを運んでくれる
『しいの実』セーターをのせる汽車が雪の中走る風景
『千代紙の春』こいの生命力豊かで売り手と買い手の心理戦、美代子さんが家族の談笑の中で元気を取り戻す
『小さい針の音』生徒らの純粋さ、先生への想い、苦学時代を思い出すさまが、自分にも重なってじんっときた
『赤いろうそくと人魚』善人だった人々も強欲で愚かなものになりうる、信じるものを間違うとどうなるのかということを教えてくれるよう 美しく哀しい、誰も救われない話

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年7月1日
読了日 : 2022年7月1日
本棚登録日 : 2022年7月1日

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コメント 5件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2022/07/03

ベルガモットさん
この本は安野光雅のイラストが素敵で、若い頃持っていた。哀しい話や幻想的な世界に惹かれるのですが、

☆ベルガモット☆さんのコメント
2022/07/04

猫丸センパイ コメントありがとうございます!

安野光雅さんイラストだったんですね、貴重な情報ありがとうございます☆
ブグログ歴、情報量、読書量に圧倒されながら、猫丸さんの本棚参考にしています。読む前にチェックしてお墨付きを頂く気分です。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2022/07/04

ベルガモットさん
欲張り猫ですから、、、

猫は小川未明に惹かれる部分があるのですが、どうしても素直に好きにはなれない。なので、いつも挿絵から入ります。。。



☆ベルガモット☆さんのコメント
2022/07/04

猫丸さん

なるほど、挿絵をちゃんとおさえるのも良いですね~
本の楽しみ方が増えました!

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2022/07/05

ベルガモットさん
> 本の楽しみ方が増えました!
深みに嵌ると、猫のように泥沼?から抜けられなくなるかも。。。

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