梨木さんは家守綺譚から2作目。
家守綺譚のレビューを載せてからフォローが急激に増えたので、感謝の意味を込めていつか別の作品も読もうと思ったけどこんなに遅くなった。
解説が精神科医の神田橋先生というのも興味があった。
上の3分の1が空白という不思議な構成。
孫のコウコと祖母のさわちゃんの心情がリレーでつながる。対等な友人の関係のようだけど世話をするものされるもの、庇護するものされるものという関係。
熱帯魚ではないが、魚を飼育しているので、水槽を準備するあのワクワク感は、砂を洗うわずらわしさも含めて、やはり楽しい。
さわちゃんが植えたというお茶の木、調べてみた。品のある白い花、素敵。
カスタード・クリイム、西洋餡入り揚げ菓子、本当に美味しそう。
私もカフェイン中毒なので少し控えなくちゃとも思った。
場面が交錯して、時々読み返さないと混乱するが、妙にかみ合わなさと共通項があってじわりと恐怖も感じる。
水槽の創造主、神様という言葉があとから、ああそういうことにもつながるのか。「おまえたちを、こんなふうに創ってしまって、悪かったね」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
梨木香歩作品
- 感想投稿日 : 2022年7月31日
- 読了日 : 2022年7月31日
- 本棚登録日 : 2022年7月31日
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コメント 4件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2022/08/01
☆ベルガモット☆さんのコメント
2022/08/01
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2022/08/03
☆ベルガモット☆さんのコメント
2022/08/05