フランス、日本、イギリス、アメリカの「名作」を読み解く、書評というかエッセイ集。
フランス文学と日本文学のチョイスが特に柚木さんっぽくてよいな〜〜と思った。
ラクロ「危険な関係」の項がすき。そんなことで負けるあなたじゃないでしょ、メルトイユ公爵夫人。
日本文学編は、全て昭和の女性作家作品。そういえば日本の女性作家は今まであまり読んでこなかったなと後悔。いくつかポチッた。社会に抑圧されながらもしたたかであっけらかんと生きていく日本の女性たち。柚木さんの作品のルーツを何となく感じた。
〝女の子は誰かのものになんてならず、のびのびと感性の翼を羽ばたかせるべきなのだ。〟(「アップルパイの午後」)
イギリス文学とアメリカ文学編はもう完全に趣味の世界。
「1789年」は普通によかったし、「グレート・ギャツビー」は読んでいてなんだかキュンとしてしまった。
あと「ねじの回転」。釈然としないなと思っていたんだけど、あれはそういう視覚化できない不気味さを楽しむ作品だったんだな。
そしてダウントン・アビーが観たくなる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年3月13日
- 読了日 : 2021年3月13日
- 本棚登録日 : 2021年3月13日
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