やはりひどい。生物は科学でありながら目的を追求することが許される、という無意味なテーゼを正当化するために、アリストテレス等々、哲学者の名を借りた衒学書だろう。科学(物理、数学)に対する著者の稚拙で無思考な単純化が、生物学というか、著者のアイディアの優位性の根拠として主張されているところがいくつかあり、赤っ恥である。
『ゾウの時間…』の現在的な焼き直し・書下ろしに過ぎないが、動物の時間の章だけが読みごたえがある、ここだけ切り取って出版されればよいかと。
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手放した
- 感想投稿日 : 2019年6月8日
- 読了日 : 2019年6月8日
- 本棚登録日 : 2019年4月29日
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