生きものとは何か (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2019年2月6日発売)
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本棚登録 : 145
感想 : 10
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やはりひどい。生物は科学でありながら目的を追求することが許される、という無意味なテーゼを正当化するために、アリストテレス等々、哲学者の名を借りた衒学書だろう。科学(物理、数学)に対する著者の稚拙で無思考な単純化が、生物学というか、著者のアイディアの優位性の根拠として主張されているところがいくつかあり、赤っ恥である。
『ゾウの時間…』の現在的な焼き直し・書下ろしに過ぎないが、動物の時間の章だけが読みごたえがある、ここだけ切り取って出版されればよいかと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 手放した
感想投稿日 : 2019年6月8日
読了日 : 2019年6月8日
本棚登録日 : 2019年4月29日

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