本質をつかむ思考法

著者 :
  • 中経出版 (2010年3月24日発売)
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テレビやインターネットでの情報が主流になっている現代では、本や新聞などの活字で情報を得る人は少ない。

しかし、目で見る情報は、さほど考えなくても頭に入ってくる(入った気になる)けど、活字のものは、一旦、自分の頭の中でイメージして考えてからでないと理解できない。

活字だったら、いろんなことを自分でイメージできるぶん、思考の幅が広がる。
そして、考える癖がつく。

視覚にばかり頼っていると思考停止になってしまう。

そうならないための思考法についての著書。

学生時代の正解がある勉強とは違って、社会は正解がない、たくさんあることが多い。
だから、最初からひとつのことを深く掘り下げて考えるてベストな答えを出すことも必要やけど、ベターなものをたくさん出してから、それをベストに近づけていくほうがいい。

自分の立場、相手の立場、第三者の立場でものごとをかんがえないと、考えが片寄る。
気をつけないといけないのが、相手の立場にたったときに、感情移入しすぎないこと。
例えば、中国とか韓国の肩をもつ歴史感の人たちは、相手の立場にたって向こうの主張に感情移入しすぎち結果なんだろうと思う。
自虐的歴史感、かわいそうに。。

他にも時代を遡って考えたり、よく言われる「タカの目、アリの目」、ものごとを見渡す目と、近くから見る目の両方を持とうってやつ。

常に情報とか、教えてもらったことでも疑ってかかること。聞こえが悪いんで、自分でも調べてみるってことも大事。

反対意見を大事にする。
ただ排他主義になったらおしまいと思う。

伊藤真さんの著書は、どれもお勧めできますが、その中でもお勧めできる一冊でした!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: おすすめ
感想投稿日 : 2013年8月18日
読了日 : 2013年8月18日
本棚登録日 : 2013年8月16日

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