ともしびと最後の話がよかった。待ちの明かりを見てこの明かりは我々が整備したんだと眺める。しかし年が経てば更に街は発展していくだろう。我々が死んだ後の世界ではなおさらだ。その時には今我々がともしたこの明かりもろとも我々の存在も忘れ去られてしまうんだろうと嘆く。そういうことを考えていたらとたんにこの世がどうでもよくなってくる主人公たち。私はこのような世界の見かたをしていないからこの登場人物のような感想は抱かない。それは我々が死んだあとでもこの世界は回り続けるという視点に立ったときにのみ立ち現われる思想である。私はそのような思想は持たない。
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- 感想投稿日 : 2010年1月11日
- 読了日 : 2010年1月8日
- 本棚登録日 : 2010年1月8日
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