- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106468056
感想・レビュー・書評
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◆きっかけ
図書館で星野道夫の著作を探したところ、唯一あった蔵書だった
◆感想
メインのノーザンライツに加え、単行本未掲載の短編やコラムが沢山。ノーザンライツは遺作であり、途中で終わっていた。シリアとジリーとのシーンジェック川下り。どんな旅だったのだろう。
単行本未収録作品は、同じ題材や言葉が出てくるものもあり、星野さんの大切にしている言葉や出来事に繰り返し触れることごできて楽しかった。どれも再読したいが、p236 水の惑星 は、雄大で、広がり感じる文章で…特に、再読したい。
クマのことについて、クマの事故の危険度は都会における交通事故より低い(p244 悠久の極北)というようなことを繰り返し述べており、何だか切なくなった。
この本を通して、読みたくなった本が何冊もあった。
Mary Shieldsが自身の犬ぞり経験を生かして描いた絵本があると書かれていたが、ネットでは検索できなかった。原書でも、いずれ見つけて読んでみたい。「「こんなかわいい子犬は誰だって欲しい、子どもなら。でも、この子犬にも一生があるし、いずれ年老いて死んでいく。最後までこの犬を看取る約束をしよう」という話です。身近な小さな自然を暮らしの中でゆっくり見ているメアリーの姿勢がすごくいい。」…p205 単行本未収録作品 アラスカの温かい風
心に留めておきたい言葉が沢山あった。きっと他の著作もそうなのだろう。引き続き星野さんの著作を読んでいきたい。
2016/10/5
◆引用
・多様性、それは決して生物の世界にとどまらず、人間社会の中における文化の多様性にもあてはめることができる。それは私たちの考え方を刺激し、思考に豊かさと選択の機会を与えてくれる。時には私たちの中に存在する、いろいろな問題を解決するための方向性を与えてくれるかもしれない。健康を維持してゆくためにいろいろな食べ物が必要なように、同じことが精神の健康にも必要なのだろう。…p204 単行本未収録作品 オオカミのこと詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2011/11/9購入