どんぐり民話館 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1992年12月22日発売)
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「どんぐり民話館」5

著者 星新一
出版 新潮社

p118より引用
“タブーを犯したことへの決算は、どこかの段階で帳消しとなり、
そのおつりがつきまとっている。
そんなことは、まあ、夢にも考えないだろうな。”

 ショートショートの代名詞とも言える著者による、
短編寓話作品集。
お寺のお話から刑務所での話まで、
不思議な雰囲気のお話が盛り沢山です。

 上記の引用は、
とある木こりの青年の話の一文。
著者の父の伝記を読んだ後だけに、
色々と考えさせられる一文だと思うのは私だけでしょうか。
著者の父を苦しめた人達の子孫へのメッセージなのかなと、
そう思ってしまうのは私の考え過ぎなのかもしれません。
 あとがきには、
この一冊が1001編の記念の本だそうです。
読者に飽きられることなく1000編以上の作品を生み出した著者は、
改めて偉大な作家であると思います。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: は行
感想投稿日 : 2012年1月4日
読了日 : 2012年1月4日
本棚登録日 : 2012年1月4日

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