トリックスターズD (電撃文庫 く 6-3)

著者 :
  • メディアワークス (2006年4月10日発売)
3.67
  • (15)
  • (20)
  • (35)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 192
感想 : 9
3

読書録「トリックスターズD」3

著者 久住四季
イラスト 甘塩コメコ
出版 電撃文庫

p149より引用
“"機械仕掛けの神"-それは小説、戯曲など
で、困難な場面に突然現れて、不自然で強引
な解決をもたらす存在のことを指す。”

目次より抜粋引用
“in the "D"aylight
 in the "D"aylight2
 in the "D"ark
 in the "D"ark2
 in the "D"ark3”

 体系化された学問としての魔術が存在する
世界を舞台に、確認されている数少ない魔術
師の周囲で起こる事件を描く、長編ミステリ
ライトノベル。シリーズ第三弾。
 友人との待ち合わせよりも早めに目的地へ
向かい、コーヒーを一杯飲んでからその場へ
向かおうと思った主人公・周。しかし目当て
の喫茶店はclosedの札が出ており…。

 上記の引用は、突然暗闇へ閉じ込められた
場面での一文。
主人公達で解決できないことは、神様にでも
出てきてもらわなければ、物語が前に進まな
いのかもしれませんね。現実にもそんな都合
のいい存在が欲しいところですが、一人一人
にそんな存在がついていたら、結局諍い事ば
かりになりそうです。
 学校や大学を舞台にした作品では付き物の、
学園祭での話が描かれた巻。楽しいイベント
の様子より、ミステリならではのトラブルが
起こります。魔術が絡む物語なので、本格ミ
ステリとはその手の専門家からは見られない
のかも知れませんが、謎が主人公たちによっ
て解決されるさまは、ミステリ以外の何物で
もないのではないでしょうか。

ーーーーー

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: か行
感想投稿日 : 2020年11月5日
読了日 : 2020年11月5日
本棚登録日 : 2020年11月5日

みんなの感想をみる

ツイートする