鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (1996年1月5日発売)
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本棚登録 : 3496
感想 : 304

私も京極堂と同じく(その足元には到底及ばないけれども)
「言葉」の人間である。だから彼が禅の前に尻込みするのは
よくわかる(つもりになっているだけかも知れぬが。だから
こそ「言葉」の人間なのであろう)。数年前までは人間は
理屈で生きているし生きていくべきだと勘違いをしていた
ような人間なのだ。もちろん実際はそんなわけはないのが
わかってきたのはここ最近である(苦笑)。
京極堂と禅との対決はそれなりに面白かったが、犯行自体の
謎解きは今ひとつだったかな。人間にとってこの世で一番
恐ろしいのは人間なのであろう。それはいつでもどこでも
そうなのである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年7月14日
読了日 : 2005年10月30日
本棚登録日 : 2019年7月14日

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